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日本CTO協会主催 事業所見学ツアー
コカ・コーラ イースト ジャパン プロダクツ 多摩工場見学(2005年6月9日・木)



 1886年にアトランタでジョン・ペンバートン博士によって生み出された「コカ・コーラ」。1906年のキューバにおける初の海外工場設立を機に、1929年には28ヶ国で、そして81年には中国、85年には旧ソ連と、世界各地にボトリング工場を有し、いまや世界200ヶ国以上で1日に約13億杯も飲まれています。
 6月9日(木)、私たちは昭和38年に竣工され、長い歴史の変化に対応しつつ、変らない味を生産し続けるコカ・コーラ イースト ジャパン プロダクツの多摩工場を見学してまいりました。
 
コカ・コーラ イースト ジャパン プロダクツ 多摩工場とは・・・
 

 もともと東京コカ・コーラ ボトリング、三国コカ・コーラボトリング、富士コカ・コーラボトリング、利根コカ・コーラボトリングと関東にあった4つの会社の生産工場をまとめて1社化したのが平成13年10月設立の「コカ・コーラ イースト ジャパン プロダクツ」。
 そのなかの「多摩工場」は昭和38年に東京コカ・コーラボトリングの生産工場として竣工された歴史ある工場です。
(工場内は撮影不可となっておりましたのでご了承下さい)


案内役の樽本氏

  1.多摩工場の概要説明  
  まずは講堂で会社概要の説明。前述のとおり多摩工場は関東地区の主要生産工場として平成13年に東京コカ・コーラボトリングからコカ・コーラ イースト ジャパン プロダクツに移りました。製造部門の統合の主要目的は経営の効率化のため。
 2004年の見込みは売上げが2,350億円。総従業員数は約750名で、その57.9%が外部からの委託で構成されています。生産ラインの統廃合で人員が不足したため外部委託しているとのこと。
現在の課題はご指摘品(クレームの出た製品)の撲滅。食品の安全性に関する関心の高まるなか、異物混入や入味不良・開栓不良などのご指摘品を"0"にすることに取り組んでいます。また、機械効率を現状の90%から100%に近づけることも課題の一つです。
 コカ・コーラをはじめ、「カフェラッテ」などのペットボトル製品や「カナダドライ」などのビン製品、業務用のタンクやパックなどありとあらゆるコカ・コーラ社の主要製品を生産し続けています。
  2.6号機ライン(ペットボトル製品生産ライン)  
 
 まずはガラス越しに工場内を見学。
 6号機ではペットボトルの「カフェラテ」を製造。ペットボトルはその材質のため、高温加熱での殺菌消毒をすることができません。そこでまずボトルを無菌水で洗浄した後、あらかじめ11時間かけて無菌化した部屋の中でシロップ(飲料)を詰めるという方法をとっています。また、ラベルを貼るラベラーは糊がある程度溶けることで貼りやすくするために25度の室温で保たれており、そのため別のところでラベルのところに虫が挟まっていたというイレギュラー事態が発生した例もあるそうです。そのため、室内はオレンジ色の照明を採用して虫除けをしているとのこと。
       
  3.5号機ライン(缶製品生産ライン)  
   次に「紅茶花伝」や「ロイヤル・ミルクティ」などの缶製品の生産ラインを見学。生産ラインにはすべてカバーがかけられ、ほこり等が入らないようになっています。
 このラインでは1分間に1,500本もの缶製品が生産されています。
       
  4.4号機Aライン・Bライン(ビン・ペットボトル製品生産ライン)  
   こちらでは2つのラインでビン製品とペットボトル製品の2種類の製品を生産。
回収・洗浄されたビンを機械と人の目でチェックしていました。やはり機械と人間の両方で確認したほうが精度が上がるとのこと。 ただし、やはり目に負担がかかるため15分で交代となります。
 工場内は騒音が大きく、80〜90フォンという大きさ。これは踏み切りの近くと同じくらいの騒音となるそうです。そのため、従業員の皆さんは耳栓をして作業。しかしこの耳栓 、特殊な加工が施されており、機械音は通しにくく人の声は通しやすくなっているため、人間同士のコミュニケーションには支障がないようになっています。
       
  5.再び講堂にて質問  
 

 最後に講堂に戻って、参加者の皆さんからの質問に浅野工場長にお答えいただきました。
浅野工場長はイースト ジャパン プロダクツのほぼすべての工場を歴任されたベテラン工場長で、多摩工場赴任当時は、設備などその長い歴史に少し戸惑いを感じられたとのこと。
 参加者の方からは57.9%という外部委託の比率の高さについての質問がありました。イースト ジャパン プロダクツの会社設立の理由の一つには関東地区での生産体制効率化の目標も上げられており、人件費削減と品質保持の実現はなかなか難しかったとのこと。新入社員の採用を抑えて、若い人材を外部委託という方法で取り入れる選択したことを説明していただきました。品質保持のため、外部委託会社とのパートナーシップを強化、また以前活発だったQCサークルに似た小集団活動を復活させて、より人材の育成に努めているとのことです。
  そのため従業員の平均年齢は51歳から49歳に引き下がったのですが、実際に整備のできる人材は50歳以上の人がほとんどで、将来的には2007年問題が多摩工場でも深刻な課題となっているそうです。

       
  見学を終えて  
 


ツアー参加者の皆さん

 1963年設立という42年の長い歴史の中で一貫してその高い品質を保持しつつ、新たな課題にも積極的に取り組んできたコカ・コーラの多摩工場。
 老舗工場が展開する、時代への柔軟な対応から多くを学ぶ事ができたツアーとなりました。

       
 
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