日本の現在の長い不況の原因として考えられているものの一つに、かつて「技術大国」として他国の追随を許さなかった日本製造業の低迷があげられます。
しかし、いまなお技術開発の優れた日本製造業にいったい何が足りないというのでしょうか?
ここにスイス・IMD(International Institute for Management Development)発行の、興味深いデータがあります(右図参照)。グラフを見ても分かるとおり、日本の技術・研究開発力の高順位に比べ、開発技術を事業化する「マネジメント水準」は少しづつ順位を下げ、結果として国際競争力が確実に低下しています(IMDによると日本の国際競争力は01年には26位、02年には30位にまで下降)。
技術開発3つのプロセスのうち、「新製品化」段階の立ち遅れが、実は日本製造業の低迷の大きな一因として、ここ最近クローズアップされはじめてきたのです。
そのため、経済産業省は2002年より、技術と経営の両面に強い人材育成を目標としてかかげました。
その育成の方法として注目されたのが「MOT」なのです。